- 作者: 宮本常一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/03/06
- メディア: 文庫
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以前、宮本常一の生きていく民俗 ---生業の推移 (河出文庫)を読んで楽しかったので、他の作品も読んでみようと思い読んでみた。
塩の作る技術の変化と、塩の運び方の話
塩の作る技術の変化と、塩の運び方の話は面白いかった。
初期の頃は、海水を煮詰めて作っていた。
その頃は、山に生きる人々は薪を海まで革を使って流して、塩を作ってもらっていたらしい。
私はてっきり海に生きる人が塩を売りに行っていたのかと思っていたが、違っていたようだ。
塩の作る生産量が多くなっていき、だんだん塩を売りに歩くようになったらしい。
日本では馬や牛に乗らない話
日本では馬や牛は荷を運ぶために使っており、基本的には乗らない。
また乗る技術も高くない。
それからほとんど荷を運ぶのは牛であり、馬ではなかったらしい。
考えさせられる文章
何故そう思うのか的な仮説の説明をしっかりしてるところが良い。 結論から先に書いてあり非常に読みやすいし、また自分なりの仮説を考えてしまう不思議な文章である。
最後に
他にも、面白い内容が沢山詰まっている本なのでぜひ読んでみてはいかがだろうか?